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2011年6月30日 (木)

現実と空想の交錯した世界

こんにちは。株式会社リトルグローブです。

今日、株式会社リトルグローブが紹介する映画は、

ミツバチのささやき」です。

【あらすじ】

1940年頃、スペイン中部のカスティーリャ高原の小さな村オジュエロスに一台のトラックが入っていく。

移動巡回映写のトラックで、映画は「フランケンシュタイン」。

喜ぶ子供たちの中にアナ(アナ・トレント)と姉のイザベル(イザベル・テリェリア)がいた。

その頃父のフェルナンド(フェルナンド・フェルナン・ゴメス)は、養蜂場で、ミツバチの巣箱を点検する作業をしている。

母のテレサ(テレサ・ジンペラ)は、室内にこもって、内戦で荒れはてた家や人々の様子を手紙に書き綴っている。

いったい誰に宛てている手紙なのか、毎週のように、駅に向かい、列車に投函する。

公民館のスクリーンには、少女メアリーが怪物フランケンシュタインと水辺で出会う美しいシーンが展開している。

そのシーンに魅入られたアナは姉からフランケンシュタインが怪物ではなく精霊で、村のはずれの一軒家に隠れていると聞いた。

学校の帰りにアナはイサベルに村のはずれの一軒家に誘われた。

そこに精霊が住んでいるというのだ。別な日に一人でそこを訪れるアナ。

夕方、イサベルは黒猫と遊んでいる。アナは父母のアルバムを見る。

父あての母のポートレートには、“私が愛する、人間ぎらいさんへ”とある。

網の中のミツバチにささやきかけるアナ。

夜ふけに一人起き上ったアナは外に出る。列車から兵士が飛び降り井戸のある家に入って行く。

彼はアナに拳銃を向けるが、子供だと知るとやさしくなる。

足をけがした兵士は動けない様子だ。大きなリンゴを差し出すアナ。

二人はアナが持って来た父のオルゴール時計で遊ぶ。

その夜、井戸のある一軒家に銃声が響いた。

翌朝、フェルナンドが警察に呼ばれる。オルゴール時計のせいだ。

公民館に横たえられた兵士の死骸。食事の席でオルゴール時計をならすフェルナンド。

アナにはすべてが分かった。

井戸のある家に行き血の跡を見つめるアナ。

その日、夜になってもアナは帰らなかった。心配する家族。

そのころ、森の中のアナの前に、映画で見た怪物そっくりの精霊が姿をあらわした。

発見されたアナは昏睡状態に陥っていた。

家族のみんなが見守る。深夜、一人起き上がるアナ。

窓をあけ、夜空を見つめるのだった。

生と死の様々なカタログを目の前に静かに、しかし次々と広げられた、というイメージの作品。
6歳のアナが、純真無垢なただの幼児から雑多で様々なものごとから、生や死のメッセージを感じ取り、少しずつ少女へ(そしていずれは大人へ)と変わっていく過程を、映像は淡々と追っている。
とにかくアナ役のアナ・トレントが可愛い。

姉も可愛いが、アナの時に幼児を思わせるしぐさ、逆に大人の女性を思わせる目力の強さなど、印象的なキャラクター。

‘40年代初め、内戦直後のスペイン中部のとある村を舞台に、6歳の少女アナの目に写る現実と空想が交錯する世界を描いた、とても美しい映画。
全てを映像が語っているような非常に“絵画的”な作品です。
観る人によって様々な解釈が出来る作品かも。

好き嫌いは分かれるでしょうが、映像を鑑賞する目的で観てもそれなりの価値はあると思います。

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