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2011年7月

2011年7月28日 (木)

勇気を感じ、心温まる傑作

こんにちは!株式会社リトルグローブです。

今日は結構涼しいですね。若干雨もポツポツと降ってきている感じです。

あまり大雨にならなければいいのですが。

株式会社リトルグローブは、雨の日ってヒューマン映画などが観たくなります。

なんだか感傷に浸りたくなるというか・・・

そんな日にぴったりなのがこの映画です。

フライド・グリーン・トマト】

解説

C・ベイツ扮する主婦は横柄なご主人にいい加減うんざりしていた。そんな時ボランティアで行った病院で知りあったJ・タンディの老婆は物語の天才。自分の身の回りに起ったこととして語る、ある女性の話に彼女はどんどん引き込まれていく。それは閉鎖的な30年代の南部の田舎町で、大胆に因習に逆らって、恋に生き、虐げられた黒人のためのレストランを開く勇気ある白人女性の話だった…

初め見た瞬間から、どんどん引き込まれて飽きることなく見終わりました。

回想仕立てでストーリーもわかりやすく、過去と現代のシーンが交互に映し出され、見ている人を飽きさせません。

強い女性イジーとルースの友情話と、夫の暴力、人種差別もからんでくる。
見ている側も、老人の話の続きが気になってきて主人公と同じように物語にひきこまれてゆきます。

扱っているテーマは重い。
黒人差別や、DV。決して明るい話題ではないけれどそれでも見ていると元気になって、勇気付けられます。

長い人生でも短い人生でも、懐かしく思い出す場所や時代があるっていいなと株式会社リトルグローブは思いました。

この映画はあまり有名にはなっていませんが、とてもいい作品です。

2011年7月27日 (水)

そう、これもアメリカなんだ。

こんにちは!株式会社リトルグローブです。

今日も暑いですね・・・

暑いからといって空調をガンガンに効かせることには抵抗を感じてしまう、とっても日本人気質なわけだけど、暑さを暑さとして感じるのもまた一興かと。

という事で、暑苦しい夏の日に観たい映画。コレです。

ドゥ・ザ・ライト・シング

解説

ブルックリンの黒人街ベッドフォード・スタイヴェサント。

街の小さなラジオ局“ウィ・ラブ・ラジオ”をひとりで切り盛りするミスター・セニョール・ラブ・ダンディのDJがモーニング・コールになって、その年一番の暑さを記録することになった夏の一日が始まった……。

物語は、主人公のピザ屋の宅配人ムーキーを軸に、彼の周りの、ヒップな活動家、ストリートの飲んだくれの哲人、ピザ屋を経営するイタリア人親子など様々な人種の日常を追ってゆく……。

映画で描かれるニューヨークっていうと何となく秋とか冬ってイメージがある。ウッディ・アレンとかね。(あくまでもイメージです)

スパイク・リーが描くのは暑い夏のニューヨーク
その暑さこそが起爆剤となって、ストーリーがドライブしていく。

爽やかでスカッとする映画を、というのも良いんだけど、あえてこういう「じっとりとした夏の暑さ」を感じるのもアリでしょう。

内容についてですが、自分は日本人として生まれ、人種問題とは無関係に、これまで生きてきたわけですが・・・

今作品に描かれているような多人種が混在している環境で、常に「ヒトとの違い」を意識して生活していることは、大変な苦痛だろう、と思いました。

悲惨でまったく先のないような話でありながら、何かとてつもないパワーの予感がする、アメリカの映画。
そう、これもアメリカなんだ。

スパイク・リー監督。
黒人の過去・現在、そして未来でのあり方・監督の希望を描くことをてがけてきました。
何よりも、黒人向上のムーブメントに今でも率先して活動したりメッセージを送ったりしていることに敬服します。
時にその行動には賛否両論となることもありますが。

今後も株式会社リトルグローブは彼の作品を観ていきたいと思います。

2011年7月25日 (月)

株式会社リトルグローブの淡い初恋の記憶

こんにちは。株式会社リトルグローブです。

今日、株式会社リトルグローブが紹介する映画は、「ひまわり」です。

【あらすじ】

同棲中の恋人・由香里との喧嘩の途中、輝明はニュースで小学校時代のクラスメイトだった朋美が海難事故で行方不明になったというニュースを見る。

しかもその事故の少し前、輝明の留守に彼女から電話があったらしい。

だが、10年以上も音信不通で朋美の顔も憶えていない。

戸惑いながらも友人たちと朋美の葬式に出席する為、帰郷する輝明。

久しぶりに集まったかつての同級生は、葬儀の最中、遺体が収容されたとの知らせを受けて警察に赴いた遺族が帰ってくるまで、朋美との想い出話に花を咲かせることに。

しかし、転校生だった彼女を憶えている者は少なく、悪い噂ばかりが囁かれた。

更に、彼女と交際のあったという恋人たちからもあまりいい話は聞こえてこない。

そんな中、輝明は次第に孤独だった朋美が大切にしていた想いに気づく。

それは、輝明が朋美の初恋の相手であったこと。

そして、朋美が転校した日に彼女がくれた向日葵の種を、みんなで金環蝕を見た丘に植えたことを想い出した彼は、そこ一面に群生する向日葵を目の当たりにする。

収容された遺体は、朋美ではなかった。翌朝、一晩飲み明かした輝明たちは、砂浜に埋まったボートを掘り起こし、それで朋美を探しに行こうとするが敢えなく転覆。

その時、輝明の携帯電話に出て行った恋人から電話が入った・・・・・。

ストーリー的にはノスタルジックで不思議な切なさを感じました。
鮮明な映像描写もさることながら麻生久美子さんの演技も素晴らしかったと思います。動きは少ないながらよい映画です。

ストーリーに波はありませんが登場人物達の会話シーンは雰囲気があって本当の同級生っぽい。
演出や構成がしっかりしているので変化がなくても飽きない。
『雰囲気』だけですが、それでもちゃんと映画として成り立っている、、、まさに日本映画に成せる業!
夜中一人で観るにはもってこいです。
地元に帰りたくなります、同窓会に行きたくなります。

この映画を見て気に入った人は同じ監督で「きょうのできごと」ってやつも多分好きになると思う。

観た後思いました、、、もし今自分が死んだら何人の友達が葬式に来てくれるんだろう?
人間の本当の価値っていうのは死んではじめて分かるのかもしれません
ね、、、悲しい事ですが。

自分の価値をあげるためにも、一生懸命に生きなければならないと思う、株式会社リトルグローブです。


2011年7月22日 (金)

株式会社リトルグローブのサスペンスフルなラブストーリー

こんにちは。株式会社リトルグローブです。

今日、株式会社リトルグローブが紹介する映画は、「ナイロビの蜂」です。

2006年アカデミー賞助演女優賞、同年ゴールデン・グローブ助演女優賞など受賞した

妻の死に隠された世界的陰謀を追い、アフリカの大地を巡る英国外交官を描いた社会派ラヴ・ストーリーですよ。

【あらすじ】

ガーデニングが趣味の物静かな英国外務省一等書記官のジャスティン(レイフ・ファインズ)は、スラムの医療施設を改善する救援活動に励む妻テッサ(レイチェル・ワイズ)と、ナイロビで暮らしていた。

しかし突然、テッサがトゥルカナ湖の南端で殺害されたという報せが届く。

彼女と同行していた黒人医師アーノルド(ユベール・クンデ)は行方不明。

警察はよくある殺人事件と断定して処理しようとするが、その動きや、テッサに密かに思いを寄せていた同僚サンディ(ダニー・ヒューストン)の不審な振る舞いから、疑念にかられたジャスティンは、妻の死の真相を独自に調べ始める。

そして、アフリカで横行する薬物実験、大手製薬会社と外務省のアフリカ局長ペレグリン(ビル・ナイ)の癒着という、テッサが生前暴こうとしていた世界的陰謀を知る。

命の危険にさらされながら、テッサの想いを引き継ぐジャスティンは、その過程で、改めてテッサへの愛を実感していく。

やがてジャスティンもテッサと同じように湖の南端で殺害されるが、テッサのいとこの弁護士の尽力によって、ペレグリンの悪事を示す手紙が世間に公開されるのだった・・・・・。

お金があっても、権力があっても、それだけでは世界を救うことはできないのかな・・・と思った。
この世界は、弱者を食い物にして成り立っているの?そうだとしても、私には何も出来ない。
テッサの勇気と行動力は、素晴らしいと思うけど、敵にしてしまうものの巨大さを知ると、怖くてたまらない。
この映画のようなことが、本当に行われているのだろうか・・・とマジで怖くなりました。

序盤から物語は想像と違う方向へどんどん進み、こりゃ社会派映画か?と思わせる展開は単なる男と女のドラマではありませんでした。

 しかしまじめでとても人の良さそうだけどそんなに行動力があるように見えない外交官、多分彼女と結婚していなければ同じ現実に遭遇してもこんな人生はなかったでしょう。

 物語の根幹にある事実の重さも十分感じますが、それよりも正義の心に目覚めるタイプでなさそうな主人公が彼女の幻を追いかけるように各地に赴く姿には胸打たれるものがありました。

 彼に隠すことで最大の愛を表現した彼女とそれに応えた主人公・・・。

やっぱり愛の映画ですね。

ぜひ観てみてください。

2011年7月21日 (木)

株式会社リトルグローブのLIVEのような不思議な映画

こんにちは。株式会社リトルグローブです。

今日、株式会社リトルグローブが紹介する映画は、「BECK」です。

【あらすじ】

田中幸雄、通称コユキ(佐藤健)は平凡な毎日を送る高校生。

学校ではヤンキーたちにこき使われ、つまらない毎日を送っていた。

ある日、犬を助けたことから、飼い主の南竜介(水嶋ヒロ)と知り合う。

竜介は天才的なギターテクニックを持つニューヨーク帰りのミュージシャンだった。

彼の犬の名はBECK。

お礼に古いギターを譲り受けたコユキは、次第に音楽にのめりこんでいく。

一方、バンドメンバーを探していた竜介は、ボーカルの千葉(桐谷健太)とベースの平(向井理)と出会い、“BECK”を結成。

だが、ヤンキー軍団にギターを壊されてしまったコユキは、竜介の怒りを買ってしまう。

それでも諦めないコユキは、練習を重ねてギターの腕前をメキメキ上達させていく。

そんな彼の才能を密かに確信し、陰ながら応援する竜介の妹、真帆(忽那汐里)。

彼女に恋心を抱き始めるコユキ。

やがて真帆や親友サク(中村蒼)の協力で、コユキは竜介と和解。

腕前を認められ、サクと共にBECKのメンバーに迎えられる。

やがて竜介が新曲を完成させると、それが真帆のことを歌っていると知ったコユキは、自らボーカルを名乗り出る。

その歌声は、メンバーだけでなく、来日していた人気バンド“ダイイング・ブリード”のギタリスト、エディにも、ボーカリストとしての才能を認めさせることになる。

エディが竜介の親友だった関係で観客として訪れたダイイング・ブリードのライブ。

そこでコユキはステージに呼ばれてしまう。コユキの歌声に釘付けになる客席。

その様子がwebサイトにアップされると、凄まじい反響が巻き起こる。

そしてついに、日本最大のロックフェスティバル“グレイトフル・サウンド”からBECKに出演オファーが。

憧れの舞台に興奮するメンバーたち。

だが、そこへ竜介のギターを狙う魔の手が迫り、竜介は姿を消してしまう。

さらに、ライバルが仕掛ける罠。バンド存続の危機にメンバーたちは……。

青春映画としてとてもよく出来ていて、全然長く感じませんでした。

僕は映画に普遍性を求めすぎる考え方に抵抗があって、
その時その時代に何かを感じられたり、楽しめればそれで十分だと思ってます。
そういう意味では、この映画は典型的な「イベントムービー」です。

BECKのメンバーにこの5人が揃えられたのがまずラッキーなことだと思う。
劇中に「バンドというのはメンバーそれぞれのケミストリー(化学反応)が大事なんだ」
というセリフがありましたが、これは映画にも当てはまる。
5人がそれぞれにとてもいい味を出してました。

個人的に一番よかったのは千葉役の桐谷健太。
もう彼のための映画じゃないかってくらい、役にはまってました。
ラップもうまいし、ステージの盛り上げ方も上手で本物っぽい。

堤監督の演出も音楽が好きなだけあって、適度な遊びがあってマル。
前作「20世紀少年」よりも楽しんで作ってる感じがしました。

ぜひ、観てください。

2011年7月20日 (水)

株式会社リトルグローブの最強のコメディー映画

こんにちは。株式会社リトルグローブです。

今日、株式会社リトルグローブが紹介する映画は、「サボテン・ブラザーズ」です。

【あらすじ】

1916年、メキシコ、サンタ・ポコの村は、悪党エル・ワポ一味の餌食となり、略奪の脅威にさらされる毎日であった。

誰かが救いの手をのべてくれるのを待つしかない。

美しい娘カルメン(パトリス・マルティネス)と少年が用心棒探しのために町に出ることになった。

町の人々に相手にされなく、絶望して教会に入った2人は、そこで上映されている映画を見て驚いた。

その映画では“サボテン・ブラザース"と名のる3人の正義の味方が貧しい村のために悪と戦い、謝礼金を受け取らずに去ってゆくというもの。

“サボテン・ブラザース"を実在の人物だと思ったカルメンと少年は、ハリウッドにいる“サボテン・ブラザース"に電報をうつが、料金足らずで、誤解されやすい電文がとどいた。

一方、“サボテン・ブラザース"に扮している3人の俳優、ダスティ・・ボトムス(チェヴィ・チェイス)、ラッキー・デイ(スティーヴ・マーティン)、ネッド・ネダーランダー(マーティン・ショート)は、賃上げを要求したばかりに、撮影所長フルーゲルマン(ジョー・マンティーニャ)にクビにされてしまった。

そこで例の電報を受け取った。

俳優としての仕事が入ったと勘ちがいして、さっそくメキシコヘ。

ハデな服装で町についた3人は、そこでカルメンの迎えを受けて、サンタ・ポコの村へ。

撮影が始まるのを待つ彼らだが、一向にその気配がない。

衣裳をつけて表に出ると、エル・ワポ一味が待ちかまえており、一撃を混じえた。

3人の活躍ぶりに村人が喜び、その夜は祝宴に。

翌日、二日酔いの3人の前にエル・ワポ(アルフォンソ・アラウ)自ら大軍をひきいてやって来た。

ことの重大さにやっと気づいた3人は、しっぽを巻いて逃げ出した。

その後、ワポらは、村をメチャメチャに破壊、カルメンをさらって行った。

早くハリウッドに帰ろうとあわてるラッキーとダスティに、ネッドがブレーキをかける。

「残って村を救おう」と。

気を入れかえてワポ一味と戦う決心をする“サボテン・ブラザース"。

さっそく、村人に演説をぶって、人々の勇気を起こさせる。

間もなく、武装した村の男女すべてが、3人と共に力を台わせ、エル・ワポ一味を倒すのだった。

出ました!満点映画!
「大災難P.T.A」のスティーブ・マーティンが
最高にオバカな演技を発揮する愛すべき80年代コメディ。

しかもコレ、黒澤監督の「7人の侍」や「用心棒」などを
ジョン・ランディス監督が見事にリメイク、
いやパロディ化してる作品のなのですね。

もちろん、アメリカですからね、メキシコが舞台ですからね。
ちゃーんと、西部劇へのオマージュも含んでますよ。

ひとりでも十分に笑わせてくれるコメディアンなのに。
くすっ、3人揃うと実にくだらないことを、大真面目にやってくれちゃってる。
作品としてはきっちり仕上げていて、ミュージカルに、銃さばき、
乗馬、スタントなどこの細やかさに手を抜いていないところがよい。
最初から最後までわかりやすいギャグも、彼らのパフォーマンスも
今、観賞することで新しい笑いが自然に出てくるのが好きだな。

2011年7月15日 (金)

株式会社リトルグローブの泣ける韓国映画の最高峰

こんにちは。株式会社リトルグローブです。

今日、株式会社リトルグローブが紹介する映画は、「ラスト・プレゼント」です。

【あらすじ】

ヨンギ(イ・ジョンジェ)は、才能はあるが売れないコメディアン。

子供服店の経営で生活を支える妻ジョンヨン(イ・ヨンエ)とは喧嘩ばかりで、夫婦の会話がない。

ある日、ヨンギは詐欺師のハクス(クォン・ヘヒョ)とハッチョル(イ・ムヒョン)に1千万ウォンを積めば売れっ子にしてやると持ちかけられる。

ジョンヨンの元にも現れた彼等は偶然、彼女が余命幾ばくもない事を知る。

何も知らず金を用意してきたヨンギを騙しきれず、ハクスは真実を告げてしまう。

ヨンギは素知らぬふりをしながら彼女を労り始める。

詐欺師らに頼んでジョンヨンが会いたがっていた人と初恋の人を探しながら、ヨンギはテレビのお笑い王トーナメントで勝ち進む。

その決勝戦の会場で、ヨンギの姿を見ながらジョンヨンは息を引き取るのであった。

彼女の居ない部屋で、ヨンギは幼い頃の自分の写真と彼女の手紙を見る。

彼女の初恋の相手とは、他ならぬヨンギだったのである・・・・・。

イ・ヨンエが素晴らしいです。あんなに目だけで感情を表現できる女優はなかなかいませんよね。まさに目力です。
展開は先が読めるんだけど、それでもひき込まれます。
見終わった後には温かい気持ちがあふれてきます。

一人で見るより、やっぱり二人で見に行きたい作品ですね。

人間って、自分の事しか見えなくなると、詐欺にもあっさりひっかかり、
相手がどんな辛い思いをしたとしてもお構いなしで、ひどい事も平気で
出来てしまうんですね。
でも、相手に命の期限があり、もう二度と会えなくなるって事がわかると、途端に
相手の為になりふりかまわず思いやる事ができるようです。

そして、自らの命の期限が残りわずかだと知ったら自分の事よりも
死んで自分が居なくなってしまってからの残された相手の事が
心配になってしまうんですよね。

お互いの立場の気持ちが痛いほど伝わってきます。
泣けました・・・。
是非、観て欲しいです。

2011年7月14日 (木)

株式会社リトルグローブの本格派、ほのぼのサスペンス

こんにちは。株式会社リトルグローブです。

今日、株式会社リトルグローブが紹介する映画は、「クッキー・フォーチュン」です。

【あらすじ】

クッキー(パトリシア・ニール)は一人暮らし。

時々、黒人のウィリス(チャールズ・S・ダットン)が家事を手伝いに来ていた。

ある日、クッキーが銃で自殺。最初に発見したのはクッキーの姪のカミール(グレン・クローズ)だったが、敬虔なキリスト教徒のカミールは「うちの人間は自殺などしない」と遺書を処理し銃を庭に捨てて他殺に見せかける。

同伴した妹・コーラ(ジュリアン・ムーア)にも固く口止めし、警察を呼ぶ。

小さな田舎町は大騒ぎになり、都会から町に舞い戻ったコーラの娘・エマ(リヴ・タイラー)は大好きな大叔母さんの死に悲しむ。

やがてウィリスがクッキー殺しの犯人として逮捕され、彼をかばうエマは警察署に泊り込み。

夜はボーイフレンドの保安官・ジェイソン(クリス・オドネル)と逢い引きしていた。

強欲なカミールはクッキーの家を相続したと大喜びし、いいなりのコーラとクッキーの家に潜り込む。

やがて、カミールが銃を捨てたところを目撃していた少年の発言で、一転してカミールに容疑がかかる。

コーラはクッキーが自殺だったことを告白するが、うるさいカミールにうんざりしていたコーラは証言してくれない。

そのうえ、相続できるはずだったクッキーの財産はウィリスに。

ウィリスはなんと、クッキーの親戚だったのだ。絶望したカミールは留置所で自殺。

平和になった町では、ウィリスと釣り仲間、そしてエマがのんびりと釣りをするのだった・・・。

軽快なテンポで“南部”を活写したブラックコメデイーですが、辛辣さよりも長閑さが前面に出てくる分、心地よい作品となっています(気楽に楽しめますよ)。

それぞれが見事に持ち味を発揮する演技合戦と、秀越したストーリー展開、散りばめられた皮肉を悠々と楽しめる娯楽作品であります。
そして、深読みが好きな方には、(大笑いしながら楽しめますが)意外と芯には深いものがある作品でもあります。
あと、南部と聖書に詳しい方はより楽しめると思いますよ。

2011年7月13日 (水)

株式会社リトルグローブの欲望のままに生きたある意味正直な男の物語

こんにちは。株式会社リトルグローブです。

今日、株式会社リトルグローブが紹介する映画は、「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」です。

【あらすじ】

20世紀初頭のアメリカ。

一攫千金を夢見るダニエル・プレインヴュー(ダニエル・デイ=ルイス)は、山師として鉱山や石油の採掘を行っている。

彼は、交渉の場にいつも幼い一人息子H.W.(ディロン・フレイジャー)を連れていた。

ある日、ポール・サンデー(ポール・ダノ)という若者から、西部の広大な土地に石油が眠っているとの情報を得たプレインヴューは、H.W.や仕事のパートナー、フレッチャー(キアラン・ハインズ)を伴い、カリフォルニアの小さな町リトル・ボストンへと赴く。

見渡す限りの荒野の町でプレインヴューは、地主たちを言いくるめて安く土地を買い占め、油井を建造、見事石油を掘り当てる。

彼は、莫大な財産を手中に収め、寂れた町にも繁栄をもたらした。

しかし、聖霊派教会のカリスマ牧師イーライ・サンデー(ポール・ダノ)は、土地を荒らし、教会への寄付もしないプレインヴューを疎ましく思っていた。

そんな中、油井やぐらが爆発炎上、爆風で吹き飛ばされたH.W.は聴力を失う。

プレインヴューは「神は無力か」とイーライを激しく叱責し殴打する。

H.W.は精神的混乱からプレインヴューの家に火を放ち、それが原因で父の手によって彼方の地へ遠ざけられてしまう。

ダニエル・デイ=リュイスと彼に臆せず真っ向勝負したポール・ダノの二人の演技力の素晴らしさ。
 ダニエル・デイは当然といえば当然の感もするが、今回もなりきり度120%。

一介の鉱山夫から石油王になるまで、これほど自分の欲望に忠実に生きた人間は見たことない、といった人物を演じきっている。

そんな人間とは?その根底にあるものは?といった私たちが疑問に思う部分を彼は一挙手一道演技と表情から我々に魅せてくれる。「うーん」とうなるしかない見事さ。
 (でも意外に古今東西立身出世した現実の人物にこの手の自己欲望忠実人間タイプが多いと思ってしまうのは私の偏見か)
 もう一方、ダニエル・デイと対峙する象徴として登場する新興宗教の伝道師イーライ役のポール・ダノ。

彼は「リトル・ミス・サンシャイン」の存在感のない押さえた演技と打って変わって、石油によってのし上がっていくダニエルに対して宗教を手段にのし上がっていく伝道師を演じている。

 二人のメイクが30年経てもあまり変わっていない点が、少し気になったが、そんな些細なことをここで論じること自体、愚問といえる二人の圧倒的な演技に拍手。

2011年7月 7日 (木)

株式会社リトルグローブの大人の恋愛をしたい方にお勧め!

こんにちは。株式会社リトルグローブです。

今日、株式会社リトルグローブが紹介する映画は、「それでも恋するバルセロナ」です。

【あらすじ】

アメリカからバルセロナへバカンスにやって来たヴィッキー(レベッカ・ホール)とクリスティーナ(スカーレット・ヨハンソン)は学生時代からの親友同士。

だが、恋愛に関しては正反対で、ヴィッキーは男性に誠意と安定を求め、真面目な好青年ダグ(クリス・メッシーナ)と婚約中、一方のクリスティーナは情熱的な恋を求める自由人だ。

二人は毎日のように街を観光して過ごしていたが、ある晩、画廊のパーティでフアン・アントニオ(ハビエル・バルデム)という画家と出会う。

ドロ沼離婚したばかりという彼の噂にクリスティーナは興味津々。

深夜のレストランで偶然、フアン・アントニオと再会した二人は、週末旅行に招待したいと誘われる。

ヴィッキーは憤慨するが、クリスティーナは喜んで話に乗り、結局、親友を放っておけないヴィッキーも同行、飛行機でオビエドへと向かった。

三人はオビエドの街を観光し、芸術や恋を語りあう。

夕食後、酔っ払ったクリスティーナは、一人で彼の部屋を訪れるが、これからという時に気分が悪くなってしまう。

翌日、クリスティーナを残して出かけたヴィッキーとフアン・アントニオ。やがてヴィッキーも彼に魅了され、一夜の関係を持ってしまう。

その後、クリスティーナはフアン・アントニオの家で同棲を始めるが、ヴィッキーは彼への思いを募らせていた。

しかし、フアン・アントニオの気持ちが今はクリスティーナにあると知り、ヴィッキーはダグとの結婚を決意する。

そんな中、フアン・アントニオの元妻マリア・エレーナ(ペネロペ・クルス)が自殺未遂を起こし、彼を訪ねてくる。

そして、三人の不思議な共同生活が始まった。

天才的な芸術家のマリア・エレーナは、クリスティーナに写真を教える。

最初は距離を置いていたクリスティーナも、彼女の才能と美しさに魅了され、遂にはフアン・アントニオと寝ることも許してしまう。

同じ男性を愛してしまった女性たちのひと夏の恋の行方は……?

本作の魅力は、予測不可能な恋の行方。独りの男に関わる3人の女性の話ときたら、誰でもかなりの修羅場を感じられるでしょう。

ところが4角関係がパズルでも解くかのように、恋に時間差がついて、どの女性もそれなりにハッピーな時を過ごせる展開なんです。

 その意外性には、スリリングさも感じて、女性の方なら、多いにときめきを感じられるでしょう。

結末が見る前からわかりそうな薄いハリウッド映画とは違い、人間の奥底にある
心理をみごとについている作品である。

プライベートのアレンの恋愛は、すっごい世界が広がっていそう。

セックスが到着点ではない
大人の恋愛をしたい方にお勧め!!

2011年7月 6日 (水)

株式会社リトルグローブの青春の悔恨と惜別を描いた人間ドラマ

こんにちは。株式会社リトルグローブです。

今日、株式会社リトルグローブが紹介する映画は、「なごり雪」です。

いつまでも唄い続けたい昭和の名曲にいつも選ばれる「なごり雪」。

28年前に誕生したこの唄があったことで大林宣彦監督の最新作が完成した。

舞台を尾道から大分県・臼杵に移し、大人が見れる恋愛映画に仕上がっている。

28年昔の再現ということで、セリフの言い回しも当時の映画風。

最初は少し違和感もあるが(まさに芝居がかっているので!)慣れてくると心地よく響く。

【あらすじ】

2001年初秋、東京。

妻・とし子に三行半を突きつけられた日、梶村祐作はかつての親友・水田から彼の妻である雪子が意識不明の重体であることを聞かされ、28年振りに故郷の臼杵に向かった。

彼の脳裡に、青春時代の出来事が蘇る。

祐作を一途に想い続けた雪子。

彼女の気持ちを知りながらそれに応えられず、しかも東京の大学で知り合った恋人・とし子を伴って帰省し彼女を傷つけた自分。

そんな祐作に代わって雪子を守り、結婚した水田。

そして雪子と最後に会った日、雪子が失恋に悲観して剃刀で自殺を図ったと思っていた祐作は、実は彼女が枕の中から白いビーズを取り出し、それを雪に見立てて降らそうとしたのだと気づく。

雪など滅多に降らない温暖な町で、雪が降ったら奇蹟が起こると信じていた雪子は、それに叶わぬ願いをかけようとしたのだ。

雪子が亡くなった。

葬儀に出席した祐作は、薄っぺらな人生を送ってきた自分を反省し、残りの人生を一生懸命生きて行こうと心に誓い、東京へ帰って行くのであった・・・。

この映画はどちらかといえば昔の尾道三部作に近い監督の思いがあります。
臼杵という街自身をこのままの昔懐かしいままで保存して欲しいという気持ち。まちおこしではなく待ち残し、町守りの想い。
臼杵の人たちのその想いと監督の想いが一致して本当に街全体がすばらしいセットとなってその美しさを引き出せていると思います。
若い人にはなかなか受け入れてもらえないかもしれませんが
逆に今の若い人たちに邦画もまだまだ捨てたもんではないというのを
再認識してもらいたいと思います。
大林映画のいいところは新人女優さんの育成というのもあります。
22才の別れは2人の新人女優さんが育っていきました。
この映画でも須藤温子さんが初々しい演技を見せてくれました。
何よりも三浦ベンガルコンビがすばらしい。
全体的に尾道三部作に出会った人にはとても懐かしく感じられると思います。

このストーリーのベースは「なごり雪」というより「木綿のハンカチーフ」だと思います。

あの歌の中で田舎の恋人を捨てて都会に出て行った男の28年後を描いた映画のように思います。

いずれにしても、懐かしの名曲と今がリンクするストーリーには感情が移入してしまってとても感動しました。

九州の町となごり雪を無理やりリンクさせるのはやや強引な感じもありますが、それはそれであの懐かしのフレーズが台詞の中に出てくると、あーっと声が出てしまうほどドキッとさせられます。

打算とはにかみばかりの後悔だらけの人生とわずかに輝いた甘い思いでが交錯する主人公の人生が自分とダブって切ない気持であふれました。

いつもながらの思い切りノスタルジックで甘ったるい大林映画ですが、いつまでも見ていたくなるほど気分がよくてドキドキさせられる映画でした。

2011年7月 5日 (火)

株式会社リトルグローブのそれでも生き続けるということ

こんにちは。株式会社リトルグローブです。

今日、株式会社リトルグローブが紹介する映画は、

「チョコレート」です。

深く傷ついた者が分かち合ういたわり。

それは肌の色に関わりなく、人間同士が持ちうる癒しの心だ。

人種差別主義者のハンクが黒人であるレティシアにそんなにも惹かれていくのは、彼女こそハンクと同じ痛みを抱えているから。

彼女が黒人だからこそ、自分の偏見に対して受けた大きな罰が贖われる。

複雑な感情の起伏を、抑えた表情で豊かに演じるソーントンの上手さが光る。

2001年ナショナル・ボード・オブ・レビュー最優秀主演女優賞、最優秀主演男優賞、2002年アカデミー賞最優秀主演女優賞、同年ベルリン国際映画祭銀熊賞、最優秀主演女優賞などを受賞。

【あらすじ】

米深南部ジョージア州で州立刑務所に勤めているハンク(ビリー・ボブ・ソーントン)は、黒人嫌いの父親バック(ピーター・ボイル)から、人種偏見と看守の仕事を受け継いだ男。

息子のソニー(ヒース・レジャー)も看守になったばかりだが、黒人の死刑囚マスグローヴ(ショーン・コムズ)の刑執行の日、任務を満足にこなせないソニーにハンクは怒りを爆発させた。

だがその翌日、ソニーはハンクへの愛を口にしつつ、彼の目の前で自殺する。

打ちひしがれたハンクは、看守を退職。一方、処刑されたマスグローヴの妻レティシア(ハル・ベリー)は、息子タイレル(コロンジ・カルフーン)が事故死するというさらなる悲劇に襲われる。

彼女は、瀕死のタイレルを偶然に車で通りかかって病院に運んでくれたハンクと、お互いの喪失感を埋めるように愛し合っていく。

だがやがて、レティシアは、ハンクが自分の夫を処刑執行した男だと知る。

ショックを受け茫然とする彼女。

しかしハンクと2人で、夜空の星を眺めながらチョコアイスを口に入れると、愛の感情を取り戻すのだった・・・・・・。

2002年、ハル・ベリーが、黒人初の「アカデミー主演女優賞」を獲得した秀作だ。

死刑囚の夫を処刑され上に、たった一人の愛息を交通事故で失った女性レティシア。

これ以上考えられないほどの「喪失感」と、「失意のどん底」に突き落とされた女性を演じるハル・ベリーの、何かにとり憑かれたような凄まじい演技に驚かされた。

恐らく、彼女自身、もう二度とできない生涯最高の名演技だと思う。

美しい映画だね。ソーントンがあれだけ差別主義者だったのに、簡単に雪解けするのがチョと腑に落ちないが、まあ設定が図式だから、寓話と考えればいいのでしょう。

性愛が負の二人の更なる第二段階へと移らせる描写はスレスレに見事。

頭でっかちでないところがいいね。

と、緊張感の高い映画になったのは俳優の演技に負うところも大きいが、基本的には緻密に計算された映像の配置、音響が秀逸であることによる。

画面が流れないのだ。それぞれの隅でしっかり息をしているように、生きている。
この緊張した構図のもと、映像が映えている。うまいよ。実に、感心。

愛と情が、偏見・孤独・差別に打ち勝ったミタイナ。
社会問題から家族愛、恋愛、将来までいろいろ考えさせられた。
二人ともきっとこれから辛いだろうけど、頑張って欲しいって思った。
主演二人の演技も好きです。

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