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2011年7月 5日 (火)

株式会社リトルグローブのそれでも生き続けるということ

こんにちは。株式会社リトルグローブです。

今日、株式会社リトルグローブが紹介する映画は、

「チョコレート」です。

深く傷ついた者が分かち合ういたわり。

それは肌の色に関わりなく、人間同士が持ちうる癒しの心だ。

人種差別主義者のハンクが黒人であるレティシアにそんなにも惹かれていくのは、彼女こそハンクと同じ痛みを抱えているから。

彼女が黒人だからこそ、自分の偏見に対して受けた大きな罰が贖われる。

複雑な感情の起伏を、抑えた表情で豊かに演じるソーントンの上手さが光る。

2001年ナショナル・ボード・オブ・レビュー最優秀主演女優賞、最優秀主演男優賞、2002年アカデミー賞最優秀主演女優賞、同年ベルリン国際映画祭銀熊賞、最優秀主演女優賞などを受賞。

【あらすじ】

米深南部ジョージア州で州立刑務所に勤めているハンク(ビリー・ボブ・ソーントン)は、黒人嫌いの父親バック(ピーター・ボイル)から、人種偏見と看守の仕事を受け継いだ男。

息子のソニー(ヒース・レジャー)も看守になったばかりだが、黒人の死刑囚マスグローヴ(ショーン・コムズ)の刑執行の日、任務を満足にこなせないソニーにハンクは怒りを爆発させた。

だがその翌日、ソニーはハンクへの愛を口にしつつ、彼の目の前で自殺する。

打ちひしがれたハンクは、看守を退職。一方、処刑されたマスグローヴの妻レティシア(ハル・ベリー)は、息子タイレル(コロンジ・カルフーン)が事故死するというさらなる悲劇に襲われる。

彼女は、瀕死のタイレルを偶然に車で通りかかって病院に運んでくれたハンクと、お互いの喪失感を埋めるように愛し合っていく。

だがやがて、レティシアは、ハンクが自分の夫を処刑執行した男だと知る。

ショックを受け茫然とする彼女。

しかしハンクと2人で、夜空の星を眺めながらチョコアイスを口に入れると、愛の感情を取り戻すのだった・・・・・・。

2002年、ハル・ベリーが、黒人初の「アカデミー主演女優賞」を獲得した秀作だ。

死刑囚の夫を処刑され上に、たった一人の愛息を交通事故で失った女性レティシア。

これ以上考えられないほどの「喪失感」と、「失意のどん底」に突き落とされた女性を演じるハル・ベリーの、何かにとり憑かれたような凄まじい演技に驚かされた。

恐らく、彼女自身、もう二度とできない生涯最高の名演技だと思う。

美しい映画だね。ソーントンがあれだけ差別主義者だったのに、簡単に雪解けするのがチョと腑に落ちないが、まあ設定が図式だから、寓話と考えればいいのでしょう。

性愛が負の二人の更なる第二段階へと移らせる描写はスレスレに見事。

頭でっかちでないところがいいね。

と、緊張感の高い映画になったのは俳優の演技に負うところも大きいが、基本的には緻密に計算された映像の配置、音響が秀逸であることによる。

画面が流れないのだ。それぞれの隅でしっかり息をしているように、生きている。
この緊張した構図のもと、映像が映えている。うまいよ。実に、感心。

愛と情が、偏見・孤独・差別に打ち勝ったミタイナ。
社会問題から家族愛、恋愛、将来までいろいろ考えさせられた。
二人ともきっとこれから辛いだろうけど、頑張って欲しいって思った。
主演二人の演技も好きです。

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